Siba Service、国際標準規格「mdoc」を採用した次世代の標準デジタル学生証の活用に向けた実証に参加
自社開発による「mdoc Reader」を提供し、デジタル学生証の検証に参加しました
株式会社Siba Service(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:芝辻 裕太、以下「Siba Service」)は、2025年8月29日(金)に大阪大学 吹田キャンパス D3センター吹田本館にて開催された「大学DXセミナー 標準デジタル学生証実証(大阪大学主催)」の実証に、実証パートナーとして参画いたしました。Siba Serviceは、実証を後援したフェリカネットワークス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:赤井田 徹郎、以下「フェリカネットワークス」)と協力し、自社開発による「mdoc Reader」※1を提供し、デジタル学生証の読み取り検証に参加しました。
実証の背景と目的

国際標準規格「mdoc」※2(ISO/IEC18013-5)は、スマートフォンに運転免許証や身分証を安全に格納・提示するために標準化された規格であり、すでに米国・豪州・欧州を中心に採用が進んでいます。本実証では、日本から世界に先駆けて「mdoc」採用のデジタル学生証の社会実装を目指し、大学内外での幅広いユースケースにおける有用性と相互運用性の検証を行いました。
Siba Serviceの役割

今回の実証においてSiba Serviceは、以下の役割を担いました。
1. mdoc Readerの提供
当社が開発したmdoc Readerを、クマヒラ製セキュリティゲートや自社製PC貸し出しボックスなどの設備と連携させ、大学施設における入退館や認証の実証を支援しました。学生証を提示する際の安全性・利便性を高め、学内外での利用可能性を拡大する取り組みを進めます。


2. 相互運用性の検証
他大学(神戸常盤大学、放送大学)で発行されたデジタル学生証との読み取り連携により、異なるアプリケーション間での実用性確認をサポートしました。
今後の展望
Siba Serviceは、今回の実証で得られた知見を活かし、大学間連携や産学連携を支えるセキュアな基盤技術の提供に取り組んでまいります。当社は、大学DXの推進や学生の利便性向上だけでなく、社会全体で安全かつ信頼性の高い身分証活用が広がる未来を見据え、フェリカネットワークスをはじめとする実証パートナー各社と連携しながら、「学生証プラットフォーム」構想の実現に貢献します。
「大学DXセミナー 標準デジタル学生証実証」について
大阪大学 D3センター イベント開催概要
大阪大学 D3センター 実証レポート
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※1「mdoc Reader」は開発中の製品であり、仮称です。名称や仕様は変更となる可能性があります。
※2 mdoc: 運転免許証をスマートフォンに格納するための技術方式として登場し、ISO/IEC18013-5として国際的に標準化されています。本技術方式「mdoc」は、米国・豪州・欧州を中心に採用が進んでおり、マイナンバーカードの機能をスマートフォンに搭載する際の方式として国内で採用されています。①対面での提示のみならずインターネット等の通信経路を介した提示もできる ②他のデバイスに複製ができず、提示された情報が正当な利用者のものであるかどうかの検証ができる ③利用者の同意に基づいて必要な情報だけを提示することができる ④提示先の信頼性を事前に確認できるなど、デジタル学生証の用途においても優れた特性を持つ技術方式です。